『あの日の君と』は、切ない初恋と再会を描いた感動のラブストーリーです。
高校時代に別れた二人が、6年後に再び巡り合うことで動き出す恋の行方とは。
本記事では、1話から最終回までのあらすじをネタバレ付きで紹介しながら、物語の見どころや登場人物の関係性、結末についても詳しく解説していきます。
果たして二人の恋はどのような結末を迎えるのでしょうか?ぜひ最後までチェックしてみてください!」
『あの日の君と』1話~最終話のネタバレ
『あの日の君と』ネタバレ1話~最終話までのネタバレです。

1話 ネタバレ
高校時代、温以凡(ウェン・イーファン)と桑延(サン・ヤン)は、雨の中で別れを迎えました。
それから6年後——。
温以凡は、幼馴染で親友の钟思乔(ジョン・スーチャオ)に誘われ、新しく開店したバー「加班(残業)」へ行くことになります。
そこで店主を見た瞬間、高校時代に想いを寄せていた桑延だと気付きました。
しかし、桑延は何も知らないふりをしているようです。
けれども実は、桑延も以凡に気付いていました。
現在、温以凡はシェアハウスで暮らしています。
そこには夫婦と、見た目がいかつい男性が一緒に住んでいました。
ある日、夫婦の夫に襲われそうになりますが、そのいかつい男性が間一髪で助けてくれます。
この出来事をきっかけに、以凡は過去に襲われた記憶を思い出してしまいました。
事件後、加害者は警察に逮捕されましたが恐怖が消えることはなく、温以凡は自宅に戻ることができません。
行くあてもなく、亲友の钟思乔の家を訪ね、ブレスレットを返すという口実で泊めてもらうことにしました。
钟思乔の家は大家族で、常に賑やかで温かい雰囲気に包まれています。
しかしその夜、以凡は幼い頃の記憶を思い出しました。
かつて襲われ助けを求めた時、母親は何もしてくれず見捨てられたという思いが今も以凡の心に影を落としています。
そんな中、温以凡は大晦日の生放送番組を担当することになりました。
取材班の車に乗っていると、偶然にも桑延が通りかかるのを見つけ思わず身を隠します。
そして、カウントダウンが始まり、花火が夜空に打ち上がる頃、人混みの中で桑延とぶつかってしまいました——。
2話 ネタバレ
高校時代の出会い
新しい学校、新しいクラス
温以凡(ウェン・イーファン)は1年17組 の教室がどこにあるのかわからず、校内を彷徨ってしまいます。
焦りながら歩いていると、外階段でバスケットボールを弾いている男子生徒がいました。
迷っていても仕方ないと考え、その男性に1年17組の教室の場所を尋ねます。
しかしなかなかたどり着けず、温以凡は結局遅刻してしまいました。
ようやく教室に着くと、温以凡と同じように遅刻した男性が後ろに立っていました。
先ほど外階段で話しかけた男子生徒です。
彼も同じ 1年17組 のクラスメイトだったのです。
これが、温以凡と 桑延 の出会いでした。
8年後、すれ違う二人の再会
月日が流れ、温以凡は大学を卒業し、社会人として働く日々を送っていました。
ある日、バイトを終えた钟思乔(ジョン・スーチャオ)から「バーでイベントがあるから、一緒に行こう」と誘われます。
しかし、温以凡は断りました。
それを見ていた上司は「たまには気を緩めてもいいんじゃない」と優しく声をかけます。
まるで、温以凡が何かを抱え込んでいることを見抜いているかのようでした。
「辛いことがあるなら、誰かに話してもいいんじゃない?」
その言葉が胸に響きます。
帰りのタクシーの中で、温以凡はぼんやりと車窓を眺めながら、 桑延とぶつかった過去の記憶 を思い出していました。
あの頃、何気なく過ごしていた日常の中で交わした言葉や視線。
その一つ一つが、今になって鮮やかによみがえってきます。
温以凡と桑延の運命は、再び交差しようとしていました。
再会、すれ違い、そして危機——運命に導かれる二人
温以凡に誘いを断られた钟思乔(ジョン・スーチャオ)は、一人で桑延(サン・ヤン)のバーへ向かいました。
賑やかな店内で楽しんでいたものの、ふとした拍子に転んでしまいます。
そのとき、手を差し伸べてくれた男性がいました。
高校時代、隣のクラスだった苏浩安(スー・ハオアン) です。
思いがけない再会に驚きつつも、彼が桑延のバーで働いていることを知り、懐かしさがこみ上げました。
新しい住まいと運命のつながり
温以凡は、現在住んでいる家を引っ越すことを決めていました。
以前、シェアハウスの男から襲われた記憶が が残っており、新しい住まいを探していたのです。
そんなとき、同僚の 琳(リン) から声をかけられ、一緒にシェアハウスをすることを決意します。
引っ越しが決まり、琳から「引っ越し祝いに食事に行こう」と誘われました。
琳の彼氏が車で迎えに来ることになり、待ち合わせ場所へ向かいます。
ところが、その彼氏とは——
昨日、バーで钟思乔を温以凡と間違えた苏浩安 だったのです。
さらに、車の後部座席には 桑延(サン・ヤン) の姿もありました。
温以凡は高校 2年の下半期に転校指定待ったため、苏浩安とは 7〜8年ぶりの再会 となりました。
桑延はどこか冷めた態度を取ります。
冷たい態度とすれ違う気持ち
食事の最中、温以凡がトイレに向かうと、偶然にも桑延も同じタイミングでトイレから出てきました。
「久しぶり」
そう声をかけると、桑延は 「2日前(大晦日の夜)に会ったろ。久しぶりに会ったふりすんなよ」 と冷たく言い放ちます。
気まずさを感じた温以凡は、「仕事が残っている」と嘘をつき、その場を後にしました。
数分後、桑延も店を出ていきます。
タクシーを待っていた温以凡は、なかなか車が捕まらず、桑延に「送ってくれないか」と頼みました。
しかし、桑延は 「家の方向が違う」 と言い放ち、車に乗り込んでしまいます。
仕方なくタクシーを待つことにしましたが、配車アプリを見ると 待ち人数は56人、待ち時間は60分。
途方に暮れるしかありませんでした。
そこへ、桑延の車が目の前に止まりました。
「乗せないとは言ってないだろ?今なら50分以上待つぞ」
最初から送るつもりだったのに、素直になれない桑延は待ち時間まで調べていたのです。
温以凡は「近くの駅でいい」と遠慮しましたが、桑延は結局、家まで送ってくれました。
恐怖の再来と救いの手
家に到着すると、温以凡は 飼い猫・点点(テンテン) の姿が見当たらないことに気づきました。
実は点点は、かつて温以凡を襲った男の部屋にいた のです。
男は仲間と一緒に、温以凡の帰りを待っていました。
男は 「お前のせいで警察の世話になった」 と根に持っており、復讐を企んでいたのです。
温以凡は、危険を察知するとすぐに家を飛び出し、暗い路地を全力で駆け抜けました。
しかし、行き止まりに追い詰められ、絶体絶命の状況に陥ります。
その時
桑延が現れ、彼女を救い出しました。
なんとか逃げて、男たちはすぐに警察に捕まり、事態は収束します。
「どうして、助けを求めなかった?」
と桑延は怒っていました。
実は、桑延は苏浩安と電話をしている最中に、逃げる温以凡と 目が合っていた のです。
怒りを滲ませる桑延に、温以凡は「巻き込みたくなかった」と小さく答えました。
守るべき存在と決意
桑延は温以凡を家の前まで送り、ドアの前で立ち止まりました。
「荷物をまとめろ。ここで寝るつもりか?」と。
温以凡は少ない荷物を手に取り、予定していた新居へ向かいます。
桑延は彼女を 引っ越し先のマンションまで送り届け、エレベーターまで見送りました。
彼女を無事に送り届けたあと、車に戻ろうとした桑延でしたが、ふと助手席を見ると 温以凡の家の鍵 が残されていました。
桑延(サン・ヤン)は温以凡の家へと向かいます。
しかし、温以凡)を襲ったあの男たちはすでに釈放されて部屋に戻ってきていました。
男たちは「妻にも逃げられ、警察の世話になり謝らせようと思った」と悪びれもせず言い放ちます。
さらに、「カメラで撮っておけばよかったな」 と不敵に笑いました。
それを聞いた瞬間。
桑延は黙って男たちに拳を振るいました。
怒りを抑えることなく、温以凡を守るために。
3話 ネタバレ
琳のマンションでの新生活
桑延(サン・ヤン)に次の引っ越し先である琳(リン)のマンションまで送ってもらった温以凡(ウェン・イーファン)ですが、まだ鍵を持っていなかったため、琳が帰宅するのを家の前で待つことにしました。
飼い猫の点点(テンテン)も一緒に部屋へ入ろうとしましたが、琳に「猫はダメ」と言われてしまいます。
しかし、その日は特別に許可され、点点も部屋に入ることができました。
琳と苏浩安(スー・ハオアン)のすれ違い
翌朝、温以凡は職場の前で、琳がリッチな男性の高級外車フェラーリに乗るところを目撃します。
その日の夜、点点を钟思乔(ジョン・スーチャオ)の家に預けるため、マンションに来てもらいました。
ちょうどそのとき、琳は電話で彼氏の苏浩安(スー・ハオアン)と口論をしていました。
「プレゼントされたバッグを送り返す」と言い、配達の仕事をしている钟思乔に配送を頼みます。
すると、喧嘩をしていたはずの苏浩安が突然家を訪ねてきました。
苏浩安は「先日はいい雰囲気だった」と言いますが、琳は「あれは別れ話だった」と返し、話が噛み合いません。
琳の理不尽な言い分に呆れた苏浩安は、「バッグは捨ててくれ」と言い残しそのまま部屋を後にしました。
桑延の家が火事に…
琳は急に会社を退職を決めました。
その頃、温以凡のもとに桑延からメッセージが届きました。
そこには家の鍵の画像とともに、「わざと(車に)忘れたのか?」と。
仕事が終わった後、桑延のバー「加班(残業)」へ鍵を取りに行くことになりました。
しかし、一人では気まずいため、同僚を誘います。
そんなとき、桑延の家が火事になったという連絡が入りました。
しかし桑延は、「消防隊員でもないのに帰る意味はない」と言い帰ろうとしません。
テレビ局で働いている温以凡は取材をしたいと申し出て、桑延に家の住所を教えてもらいます。
そして上司に電話をすると、すでに火事のことを知っていて現地で合流することになりました。
桑延も温以凡と一緒に車に乗り、家へ向かいます。
現場では、テレビ局のインタビューで電化製品の火災事故防止についてコメントを求められました。
そのとき桑延は、一度温以凡の顔を見つめ、「俺は幸せだ。君にも幸せでいてほしい」と言い残し、去っていきます。
その言葉の意味を不思議に思う取材班のメンバーたち。
新しい同居人は桑延…!?
後日、琳から「話がある」と呼び出された温以凡。
琳は転職することを決め、新しい職場は家から遠いためマンションを出ると言います。
そして、新しい同居人を探すつもりだと話しました。
ある日、温以凡が帰宅するとドアの鍵が開いていました。
不安に思いながら恐る恐る中に入ると、誰かが家にいます。
驚いた温以凡は、慌てて警察に通報していると、部屋から出てきたのはなんと桑延でした。
琳が選んだ新しい同居人は、桑延だったのです。
「家の改修が終わったら、3か月後には出ていく」と言う桑延。
こうして、温以凡と桑延の同居生活が始まりました。
二人は同居についてのルールを話し合いますが、桑延の何気ない仕草に温以凡は何度もドキドキさせられます。
桑延が残していたもの
桑延は狭くて暗い部屋を選びました。
その夜、温以凡は「きっとわざと広い方を譲ってくれたのだろう」と思いを巡らせます。
ある晩、桑延は火事になった家へ戻りました。
そこに残されていた缶の中から、大切に保管していたiPhoneを取り出し電源を入れます。
そこには、かつて温以凡へ送ったメッセージが残っていました。
「迎えに行くから」
「どこにいるの?」
「合格通知は?」
「返事して、迎えに行くから」
その画面を見つめる桑延。
過去の想いが、静かに蘇っていくのでした。
4話 ネタバレ
正式な同居生活がスタート
桑延(サン・ヤン)と温以凡(ウェン・イーファン)は、正式に同居を開始しました。
引越し業者が次々と家具を運び入れる中、桑延はセールで無料だったというキャットタワーを温以凡の部屋に設置します。
さらに、猫用のおもちゃもプレゼントし、温以凡を驚かせました。
思いがけない朝の出来事
ある朝、钟思乔(ジョン・スーチャオ)は母親からの電話で目を覚まします。
すると、隣にはなんと蘇浩安(スー・ハオアン)が寝ていました。
昨夜、琳(リン)に振られた蘇浩安は桑延のバーでやけ酒をあおっており、そこに钟思乔がやってきて心配そうに付き添いながら一緒に飲み始めたのです。
気がつくと、二人とも記憶が曖昧なまま蘇浩安の家で朝を迎えていました。
慌てる二人は、マンションの防犯カメラで昨夜の出来事を確認し、ようやく誤解が解けました。
落ち着いたところで、一緒に朝食をとることに。
钟思乔(ジョン・スーチャオ)は幼馴染の向朗(シャン・ラン)から電話を受け部屋を出ます。
温以凡を巡る桑延の心境
一方、桑延と温以凡は引越しの荷物整理を終え、コーヒーを飲みながら一息ついていました。
そんな中、钟思乔からビデオ通話が入り、画面には向朗も映っています。
向朗は現在、新しい家を探しているらしく、钟思乔(ジョン・スーチャオ)は「一緒に住んだらどう?」と温以凡に提案します。
この話に桑延は気が気でなりません。
結局、三人は木曜日に会うことを決め、通話を終了しました。
桑延は「どこで会うの?」と温以凡に尋ねますが、まだ決まっていないとのこと。
すると、桑延は「俺の店(バー・残業)に来い」と勝手に決め、さらには予約まで取ってしまいました。
「ルームメイトなら宣伝くらいしてくれ」と言い張る桑延に、温以凡は呆れながらも受け入れるしかありませんでした。
温以凡の過去と職場の噂
南蕪テレビ局では温以凡の過去についての噂が広がっていました。
以前、彼女が働いていた「宣荷日報」で、上司の妻に恨まれたことから地元で働けなくなったという話が社内で囁かれていたのです。
実際に、温以凡は上司に呼ばれ会社に向かった際、上司の妻から「泥棒猫」と罵られ、さらには頬を叩かれるという屈辱的な出来事を経験していました。
同僚からは「反論しなければ、噂を認めたことになる」と助言されましたが、温以凡は「誰も真実を知ろうとはしない。噂なんて怪我と同じ。気にしなければ痛みも感じなくなる」と静かに答えるのでした。
桑延の優しさと新たな出会い
その夜、温以凡の帰りが遅く、桑延は心配します。
帰宅した温以凡に「今後、夜10時を過ぎるときは連絡しろ」と伝えると、温以凡も「分かった」と素直に応じました。
しかし、部屋に戻ろうとしたその時、シャワーを浴びたばかりの男性が現れます。
驚く温以凡。
その人物は、桑延の大学時代の友人であり、当時学校のスター・段嘉許(ダン・ジャーシュウ)でした。
大学時代、桑延は彼女を作らずずっと段嘉許と一緒に過ごしていたため、二人の絆はとても深いものでした。
しかし、温以凡と桑延は「家に誰かを呼ぶときは事前に連絡をする」という約束をしていたのに、桑延はそれをすっかり忘れていました。
「まだ慣らし期間だから」と、温以凡は小さなミスとして今回の件は許しますが、桑延には「次から気をつけて」と釘を刺します。
ちなみに、段嘉許がシャワーを浴びていたのは、食べ物を服にこぼしてしまったからでした。
桑延の嫉妬心が爆発?
木曜日になり、温以凡は向朗、钟思乔と一緒に出かけます。
それを知った桑延は、素早く着替えて温以凡の後を追うように家を飛び出します。
温以凡が気になって仕方がない桑延。
そして、三人が合流すると、後ろから桑延の姿も。
さらには、蘇浩安まで外で待っていました。
実は、桑延と蘇浩安は向朗の高校時代の同級生だったのです。
温以凡のことが気になって仕方がない桑延は、「せっかくだし、みんなで一緒に出かけよう」と提案し、向朗の車の助手席にすばやく乗り込みました。
本当は温以凡に助手席に乗ってもらいたかった向朗。
すると、蘇浩安がふと口を開き、「高校時代、(温以凡、桑延、向朗)三人は三角関係だったって噂があったよな」と言いました。
過去の話が蘇る中、それぞれの心にはさまざまな思いが交錯していきます——。
5話 ネタバレ
5人はお店に到着し、鍋を囲んで食事を始めます。
しかし、どこか気まずい雰囲気が漂っていました。
向朗(シャン・ラン)は、温以凡(ウェン・イーファン)、钟思乔(ジョン・スーチャオ)と幼稚園からの幼馴染です。
彼は温以凡(ウェン・イーファン)を「点点(ディエンディエン)」、钟思乔(ジョン・スーチャオ)を「喬喬(チャオチャオ)」と親しげなあだ名で呼びます。
その様子に、桑延(サン・ヤン)は嫉妬を覚えます。
食事が終わると、桑延が社長を務めるバー『残業』へ移動しました。
幼馴染3人は、桑延と温以凡の同居について話し始めました。
向朗は、「桑延はプライドが高い」と指摘します。
すると钟思乔は、「じゃあ温以凡が向朗の家に住んで、向朗が桑延と同居するのはどう?」と提案しました。
ちょうどそのとき、桑延と苏浩安がテーブルにやってきます。
そこで、みんなで「真実か挑戦」のゲームをすることになりました。
「真実か挑戦」ゲーム開始
第1ラウンドで負けたのは、苏浩安。
罰ゲームとして、誰かにキスをすることになり、彼が選んだ相手は……なんと桑延でした。
「桑延は大学時代、段嘉許(ダン・ジャーシュウ)とキスしたことがあるだろ?」
そう言って、苏浩安は彼の過去を暴露します。
钟思乔は同じ南蕪大の出身であり、段嘉許のことを知っていました。
そして、ゲームの罰ゲームとして、苏浩安は桑延にキスをします。
その後もゲームは続き、向朗が負けた際の罰ゲームは「これまでの最大の後悔を言う」こと。
向朗の答えは、「留学したこと」でした。
もし留学していなければ、温以凡と一緒に宜荷大へ進学するはずだったのです。
高校時代、温以凡は誰かと一緒に宜荷大へ行く約束をしていました。
そのことを桑延は以前から知っていました。
本来、温以凡(ウェン・イーファン)は南蕪大へ進学する予定でした。
しかし、突然志望校を変更し、宜荷大へ行くことを決めたのです。
向朗は、「もし留学しなければ、幼稚園から大学まで温以凡とずっと一緒だったのに」と言い、少し誇らしげに話しました。
その言葉を聞いた桑延は、悲しそうに目を伏せます。
そんな桑延の様子を、温以凡は気にかけていました。
「宜荷」という言葉
気まずい空気のままゲームは続き、次に負けたのは桑延。
「最後に飛行機で訪れた都市は?」という質問に対し、桑延は「宜荷」と答えました。
その瞬間、温以凡はじっと桑延の顔を見つめます。
まるで、過去の記憶を思い出しているかのようでした。
帰りの途中で温以凡の携帯が鳴ります。
上司の銭さんからの電話でした。
急ぎの原稿を書くことになり、向朗の車で送ってもらうことにします。
钟思乔は一人で帰ることになりました。
しかし、その前に『残業』へ戻り、桑延が食事代を奢ってくれたお礼に、レビューで★5をつけるために店の写真を撮ります。
その時、苏浩安に声をかけられ、隣に座りました。
一方、苏浩安は钟思乔に尋ねます。
「どうして桑延(サン・ヤン)は宜荷大へ行ったの?」と。
しかし、親友の钟思乔でさえ、その理由は知りませんでした。
「たぶん……みんなと距離を置きたかったんじゃないか」
桑延(サン・ヤン)の想い
桑延は店の隅で静かにお酒を飲んでいました。
苏浩安は彼をじっと見つめ、言います。
「お前、まだ好きなんだろ?温以凡のこと。だから一緒に住めるようにしたのに」
しかし、桑延は冷静を装い、「ただのルームメイトだ」と言い切ります。
すると、苏浩安は静かに言いました。
「……お前、あの時と同じ顔をしてる。入試の合格発表の日と」
過去の記憶 入試合格発表日—— 北楡(ペイユ)
ある雨の日。
桑延は北楡で温以凡を待っていました。
やがて温以凡は現れましたが、どこか元気がありません。
桑延は彼女に入試の結果を伝えます。
「南蕪大、受かったよ」
当然、温以凡も南蕪大に進学すると思っていた桑延は、温以凡の答えに驚きます。
「……私は南蕪大には行かない。宜荷大に行く」
そして、涙を浮かべながら言いました。
「もう北楡に会いに来るのはやめて。嫌になったの」
「だから、遠くの宜荷大に行く。もう……会いに来ないで」
雨に打たれながら、桑延(サン・ヤン)は絶望的な気持ちで家へ帰りました。
そして今
向朗の車で家に戻ると、桑延の姿はありませんでした。
「今日は帰らない」——そうメッセージが届きます。
次の日も、また次の日も。
数日間、桑延は『残業』に泊まり家に戻りませんでした。
そんな中、温以凡の母が南蕪テレビ局を訪れます。
「除夜は一緒に過ごしたいの。紹介したい人もいるのよ」
一度は断った温以凡でしたが、「考えておく」と返事をしました。
そしてその頃、しばらく店に泊まっていた桑延が、ようやく帰宅していました——。
6話 ネタバレ
钟思乔が怒鳴り込んできた理由とは?新年の夜、桑延の優しさが光る
ある日、バー『残業』の扉が勢いよく開き、钟思乔(ジョン・スーチャオ)が大きな声で苏浩安(スー・ハオアン)の名前を呼びながら怒鳴り込んできます。
苏浩安から彼女のふりをして実家に帰ってほしいと頼まれていたのです。
苏浩安の祖父母が喧嘩をして祖母が出ていったが、彼女を連れて行ったら帰るからと言う理由でした。
新年の夜、温以凡はひとり…そこへ帰ってきたのは
新年の夜。温以凡は部屋でひとり静かに過ごしていました。
桑延は実家で新年を迎えると言っていたため、彼女もまたひとりの時間を過ごすつもりでした。
しかし、そんな彼女のもとに不意に帰宅したのは、桑延でした。
「親戚が多すぎて疲れた」と言いながら、当たり前のように帰ってきたのです。
何も言わずに台所に立ち、晩ごはんを作る桑延。
そして、食事が完成すると「作りすぎたから食べてくれ」と勧めてきました。
それは彼なりの優しさでした。
温以凡は幸せそうに料理を口に運びます。
そんな彼女の姿を、桑延は静かに見つめていました。
こうして、再会してから初めてのふたりだけの食事が叶いました。
心の中で温以凡は思います。
「あなたのおかげで、今年の新年も餃子を食べられた」
母からのビデオ通話、温以凡の複雑な家庭事情
食事を終えたふたりは、ソファでくつろいでいました。
その時、温以凡の母からビデオ通話がかかってきます。
画面越しに義父と挨拶を交わし、妹の姿も映ります。
その妹は義父の連れ子です。
温以凡の父は、彼女が高校生の時に亡くなっています。
その後、母は再婚しましたが、義父の娘は温以凡と一緒に食事をすることすら嫌がっていました。
結果、彼女は母の実家である祖母の家へ引き取られることに。
しかし、その祖母も亡くなり、今度は伯母の家へ。
そこで過ごした日々は、決して楽なものではありませんでした。
そんな彼女を、いつもそばで助けてくれたのが桑延でした。
新年の朝、桑延の“優しさ”が炸裂
新年の朝、钟思乔と向朗が温以凡の家を訪ねてきました。
ちょうどその時、実家に帰っていたはずの桑延から電話がかかってきます。
「今朝、おかゆを買いすぎた。炊飯器に入れておいたから食べて」とのこと。
その電話の最中、何も知らない向朗が思わず声をかけてしまいます。
焦る温以凡は、新年の挨拶に钟思乔来てると誤魔化しますが、桑延はすぐに気付きます。
「男もいるんだろ?」
その言葉に温以凡はさらに動揺し、「向朗もいる」と伝えますが、
「うるさくて聞こえない」
そう言って、一方的に電話を切られてしまいました。
近くにいた桑延の妹が、不思議そうに「うるさい?」と不思議そうです。
桑延が帰宅したら大変なことになると思い、温以凡はふたりを連れ出しドライブへと向かいました。
苏浩安の誘い、そして温以凡の焦り
ドライブの途中、钟思乔に苏浩安から電話がかかってきます。
「明日、実家に行く前に打ち合わせをしたい」とのこと。
钟思乔を苏浩安がいる『残業』へ送り届けた後、向朗は温以凡を食事に誘います。
しかし、温以凡はその時、今朝の桑延の言葉を思い出しました。
「炊飯器におかゆがあるから食べて」
焦った彼女は急いで家に戻ります。
しかし、炊飯器を開けると…
おかゆはもうありませんでした。
桑延の“罰”とは?
桑延がすでに帰宅し、おかゆを食べてしまっていたのです。
そして彼は温以凡を責めました。
『家に知り合いを呼ぶときは、事前に連絡』と決めていました。
「次はちゃんと連絡する」と答える温以凡。
しかし、桑延は冷たい視線を向け、低い声で問いかけます。
「次?」
その一言に、温以凡は言葉を詰まらせ『罰があったほうがいい?』と。
桑延に罰の内容を決めさせます。
桑延は静かに宣言しました。
「明日は俺が夕食に他の人を呼ぶ」
そう言い残し、その場を去っていったのです。
誰を呼ぶのか…?
その答えが気になって仕方がない温以凡なのでした。
7話 ネタバレ
高校時代、桑延が温以凡のために喧嘩を…先生が言い渡した言葉とは?
高校生の頃、桑延(サン・ヤン)は温以凡(ウェン・イーファン)のために喧嘩をしました。
そのせいで、両親が学校に呼び出されることに。
一方、温以凡の保護者として呼ばれたのは伯母夫婦でした。
しかし、学校側が話したかったのは喧嘩の件だけではなかったのです。
「二人の関係は、年齢に見合ったものなのでしょうか?」
そう問われた温以凡は、即座に 「付き合っていません」 と否定します。
すると、桑延は静かにこう答えました。
「僕からの一方的な片思いです」
その言葉に、先生はため息をつきながらもこう言い渡します。
「その熱意を勉強に向けなさい。女の子と付き合うのは、大学に入ってからにしなさい」
それが、桑延に向けられた“指導”でした。
一方、温以凡は帰宅すると伯母から 「荷物をまとめなさい」 と告げられます。
叔母の弟が住んでいる 北楡(ペイユ)に引っ越す ように命じられたのです。
桑延と同居して23日目、正月にピザ?その理由とは
同居生活も23日が過ぎたころ。
仕事帰りの温以凡に、桑延からボイスメッセージが届きました。
「客人用にピザを買ってきて」
彼の言葉に、温以凡は心の中でぼやきます。
(電話注文すればいいのに… 正月にピザ? 彼女のためなのかな)
それでも、言われた通りにピザを買って帰宅。
家に入ると、そこには可愛らしい女の子の姿が。
それは、桑延の妹 桑稚(サン・ジー) でした。
彼女は高校の最終学年のため、勉強に集中しなければならない時期。
「親戚が多くて賑やかだものね」
そう声をかける温以凡に、桑稚は不思議そうに首をかしげます。
「親戚? 静かですよ。両親と私だけです」
その言葉に、温以凡は驚きました。
以前、桑延は 「親戚が多すぎて疲れた」 と言って家に帰ってきたはず…。
つまり、それは 嘘 だったのです。
桑稚が語る、桑延の“可愛い作戦”
桑稚は温以凡を見つめながら、学生時代の話をし始めました。
「私、昔お兄ちゃんに頼まれて、迷子のふりをしたことがあるんです」
温以凡が驚くと、桑稚はクスクスと笑います。
その時、影からこっそり様子をうかがっていた桑延。
彼は桑稚に 「歩道橋で待ってろ」 と指示を出していました。
そして、温以凡と一緒に歩道橋へ向かった桑稚。
すると、偶然を装って待っていた桑延が 「助けてくれてありがとう」 と温以凡に礼を言いました。
それは、最初から仕組まれたもの。
さらに、桑延は桑稚に目配せをすると、「せっかくだから、一緒にアイスを食べよう」 と提案。
計画通り、温以凡と一緒にアイスを食べることに成功したのです。
それは、桑延が作り上げた “可愛い思い出” でした。
温以凡の進学理由に、桑延が興味津々
その日の夕食、桑延は鍋を作り、桑稚に 「温以凡を誘え」 と言いました。
こうして、三人で食卓を囲むことに。
会話の中で、桑稚の進学先についての話題が出ます。
彼女は 南蕪大(ナンウー大学) か 宜荷大(イーハー大学) で迷っていました。
温以凡が「メディア情報科が専門」と答えると、桑稚はすかさず聞きます。
「それなら、宜荷大より南蕪大のほうがよかったんじゃないですか?」
温以凡も「そうね、メディア情報科なら南蕪大のほうがいいわね」と頷きました。
すると、桑稚は疑問を口にします。
「じゃあ、どうして宜荷大に行ったんですか?」
その問いに、温以凡は少し戸惑いました。
すると、桑延が箸を置き、じっと彼女を見つめながら低い声で言います。
「なんだよ、続きは? 俺も知りたい。理由は?」
その真剣な視線に、温以凡は静かに答えました。
「…合格ラインを間違えたから」
その一言に、桑延は思わず唖然とするのでした。
钟思乔、苏浩安の彼女として実家へ!祖母の鋭い観察眼が光る…
旧暦1月15日、元梢説(げんしょうせつ)。
钟思乔(ジョン・スーチャオ)は、苏浩安(スー・ハオアン)の彼女のふり をするため、彼の実家へ向かいました。
到着すると、苏浩安の祖父母が出迎えます。
一目見て、祖母のほうが圧倒的に権力を握っている ことがわかりました。
そんな中、祖父が手料理を振る舞ってくれます。
食事中、祖父から 「彼女を紹介しなさい」 と言われると、苏浩安は思わず 「琳(リン)」ではなく、「钟思乔」 と答えてしまいました。
しまった…!
慌てて言い繕いますが、祖母の目が鋭く光ります。
洗車中にバレる“偽の彼女”
食事の後、钟思乔は祖母の車の洗車を手伝うことになりました。
彼女は ハイヒールを脱ぎ、上着を脱ぎ、手際よく洗車 を始めます。
そんな彼女を見ていた祖母が、静かに言いました。
「琳ではないわね」
やはり、バレていました。
钟思乔は 「琳と苏浩安はすでに別れています」 と、祖母に報告します。
さらに、自分が 便利屋 で働いていることも正直に話しました。
温以凡、実家へ帰るも“過去の人々”と再会してしまう
一方、温以凡(ウェン・イーファン)は実家へ帰っていました。
彼女の姿を見るなり、母は 「痩せたわね…何か食べたいものはある?」 と涙ぐみながら尋ねます。
温以凡のために、彼女の好きな 甘点心 を用意していました。
そのとき、小さな男の子が現れます。
母と再婚相手の間に生まれた子どもでした。
温以凡は驚きます。
さらに、驚くべき人物が 2階から降りてきました。
それは、温以凡が高校生の頃に 一時的に引き取られていた叔母 でした。
彼女こそ、温以凡を北楡(ペイユ)へ引っ越しさせ、桑延(サン・ヤン)と引き離した張本人 です。
そんな叔母は、過去の出来事などなかったかのように、親しげに話しかけてきました。
温以凡は、心の中で (この人は昔と変わっていない…) と思いながらも、冷静に対応します。
そして帰ろうとした瞬間、叔母は 「うちにあれだけ世話になったんだから、恩を返しなさい。女一人なら出費も少ないでしょ?」 と お金を要求 してきました。
やっぱり、相変わらず嫌な人です。
温以凡は 皮肉 を言い返し、家を出ようとします。
そして最後に、母と叔母に向かって、静かにこう言い放ちました。
「もう二度と会いたくない。お父さんのために来ただけ。
お母さんを頼むって遺言だったから仕方なく来たの。
だから、私も死んだと思って」
そう言い残し、温以凡は家を後にしました。
桑延と花火…父との思い出が蘇る
家に帰ると、桑延がマンションの下で花火 をしていました。
「花火、買いすぎたんだ。一緒にやろう」
「小さい頃、お父さんと一緒に花火をしたことがあったな…」
温以凡の脳裏に、優しかった父の姿が浮かびます。
静かな夜、パチパチと弾ける花火の音が、ふたりの間を優しく照らしていました。
8話 ネタバレ
温以凡の舞踊への想いと、桑延の優しさ
北楡(ペイユ)高校時代――
温以凡(ウェン・イーファン)は 舞踊が好き でした。
けれど、母からは冷たく言われます。
「レッスン代が高いのよ。おまけに再婚相手の医院は赤字で、家計が苦しいの」
しかも、それは 雨の中 でのことでした。
ずぶ濡れになりながら、温以凡は静かに帰っていきます。
その様子を 桑延(サン・ヤン)が見ていました。
悲しそうな温以凡の背中を見て、桑延は思わず そっと後を追います。
そしてある日――
桑延は温以凡を 小学校の屋上 へ連れて行きました。
「ここをダンスの練習場所に使えよ。」
温以凡は 驚きと嬉しさ で、思わず涙ぐみます。
そして、踊り始めました。
「ありがとう…!」
彼女の舞う姿を、桑延はじっと見つめていました。
同居36日目——温以凡の悪夢と、桑延の抱擁
その夜、温以凡は 怖い夢 を見ました。
驚いて目が覚め、部屋を出ると――
ちょうどシャワーを浴び終えたばかりの桑延と鉢合わせ しました。
温以凡は何も言わず、
ゆっくりと桑延に近づき、胸にもたれかかるように抱きしめました。
「……?」
桑延は驚きますが、温以凡の様子が心配でたまりません。
彼女の髪に手を伸ばし、そっと撫でようとしますが――
思いとどまります。
温以凡は ゆっくりと彼から離れ、何も言わずに部屋へ戻っていきました。
桑延は気になって、朝まで眠れませんでした。
翌朝、桑延はメッセージを送ります。
「昨日…一体どうしたんだ?」
すると、温以凡から返事が。
「誰かと間違えてない?」
桑延は (は? どういうこと?) と混乱。
一方、温以凡は 花火の途中で抜け出したことを桑延が怒っている のだと勘違いしていました。
桑延は
「また同じことをしたら、そのときはちゃんと説明してもらうからな」
温以凡は (なんて細かい男…) と思いながらも、
「うん」 とだけ返し、仕事へ向かいました。
桑延はさらに混乱するのでした。
钟思乔と向朗——すれ違った想い
ある日、钟思乔(ジョン・スーチャオ)と向朗(シアン・ラン)は カフェ で待ち合わせをしました。
钟思乔は高校生の頃から向朗が好きでした。
一方、向朗はかつて留学前に温以凡にブレスレットをプレゼントしようとしていました。
しかし、渡す時間がなく、钟思乔に渡すように頼もうとしました。
しかし――
钟思乔はそのブレスレットが自分へのプレゼントだと 勘違い してしまいます。
それ以来、ずっと肌身離さず身につけていました。
そして今日、钟思乔は向朗の気持ちを確かめようとします。
しかし、結果は――
振られてしまいました。
钟思乔はテーブルの上にブレスレットを置きそのまま去っていきました。
温以凡と钟思乔、親友としての絆
後日、温以凡は钟思乔に会いに行きました。
温以凡 「恋愛対象として見ていなから、きっぱり振った」
钟思乔 「向朗も私をそう思ってたんだよね…」
温以凡 「でも、大切な親友には変わりないでしょ?」
そう言って 乾杯 します。
その後、二人はお揃いのブレスレットを買いに行きました。
正真正銘の親友の証として。
コンビニでの会話——温以凡の本音
コンビニでカップラーメンを食べながら、钟思乔がふと尋ねました。
「ねぇ、桑延を好きだったことある?」
温以凡は 素直に答えます。
「うん。」
温以凡は、心の中で思いました。
(桑延は、もっと愛されるべき人。私にはもったいない。)
9話 ネタバレ
温以凡、変質者に遭遇——木承允との出会い
ある日、温以凡(ウェン・イーファン)は変質者に遭遇します。
恐怖で身動きが取れなくなったその瞬間——
一人の男性が温以凡を助けました。
その男性は木承允(ム・チェンユン)。
まるで浮浪者のような風貌でしたが、どうやら役作りのためにその姿をしているようです。
木承允は温以凡に紙とペンを要求し、サインを書きました。
そして、意味深な言葉を残します。
「応援ありがとう。」
温以凡は彼をどこかで見たことがあるような気がしました。
雨の中の買い物——木承允の正体
その後、温以凡は桑延(サン・ヤン)から「買い物したから運ぶの手伝え」と言われます。
雨の中、スーパーへ向かった温以凡は、桑延を待つ間に木承允を検索しました。
“木承允 俳優”
画面には、彼の情報が表示されました。
その瞬間、背後から桑延の声が。
「ファンなのか?」
驚いて振り返ると、桑延がそこに立っていました。
しかし、彼はまだ買い物をしていない様子で、どうやらこれから買うところのようです。
買い物の仕方の違い——気にする温以凡、気にしない桑延
桑延は 気にせずカートにどんどん商品を入れていきます。
一方、温以凡は 安いものを探しながら慎重に選びます。
値上がりして高いと思った商品は 棚に戻しました。
しかし、それを見ていた桑延は こっそりカートに入れ直します。
そして、温以凡は会計を別々にするつもりでカゴを分けましたが——
桑延がすべて支払いを済ませました。
温以凡 「……」
桑延 「ほら、行くぞ。」
雨の中の帰り道——再び木承允と遭遇
外へ出ると、まだ雨が降り続いていました。
すると、温以凡はカートに傘を忘れたことに気づきます。
桑延が「取ってくる」と言い、その場を離れました。
その間、温以凡が雨の中で待っていると——
先ほど 変質者から助けてくれた木承允が再び現れました。
「傘、忘れたんですか?送りますよ。」
そう言い、彼は温以凡に 傘を差し掛けます。
しかし、その時——
桑延が傘を持って戻ってきました。
彼は木承允を睨みつけ、冷たく言い放ちます。
「余計なお世話だ。」
木承允は軽く肩をすくめ、その場を後にしました。
桑延のさりげない優しさ
車へ向かう途中、桑延は温以凡に傘を持つように言います。
「傘、自分にかけろ。前が見えない。」
しかし、温以凡がぎこちなく傘を差しているのを見て——
「もっとだ。自分の身長わかってる?」
言い方は冷たくても彼なりの優しさでした。
(温以凡が濡れないように。)
温以凡は、そんな桑延の気遣いに静かに微笑むのでした。
眠れない夜と『亡霊がいる』
その夜、桑延(サン・ヤン)は眠れなかった。
そこで、温以凡(ウェン・イーファン)に頼む。
「眠れないからホラー映画を選んでくれ。」
温以凡が選んだのは——
『亡霊がいる』
これは、ホラー映画の新星と呼ばれる 木承允(ム・チェンユン) の代表作。
そして、かつて桑延と温以凡が高校生の頃に一緒に観た映画でもあった。
画面に映る不気味なシーン。
流れる恐ろしいBGM。
映画を見ながら、桑延はそっと温以凡の横顔を見つめた。
しかし、彼女は平然としている。
(怖くないのか?)
ゲーム会社の面接と採用決定
翌朝——
桑延はゲーム開発会社の面接へ向かった。
その会社には、親友の苏浩安 も働いている。
緊張感のある面接室。
しかし、桑延は 堂々とした態度 で答えた。
そして——
採用決定!
こうして、桑延と苏浩安は同僚になった。
お祝いの食事会——しかし桑延は…
採用が決まり、苏浩安はお祝いの食事会を計画。
「钟思乔(ジョン・スーチャオ)と温以凡も誘うぞ!」
しかし、桑延はと断った。
そのため、3人だけの食事会となる。
食事の席で、温以凡は桑延の仕事のことを苏浩安に尋ねる。
すると——
桑延が現れた。
(来ないって言ってたのに……)
温以凡は、驚きつつも少し嬉しかった。
钟思乔に舞い込んだ新たな依頼
一方その頃——
钟思乔に新たな仕事の依頼が入った。
依頼主は、苏浩安の祖母。
その内容は、夫(苏浩安の祖父)の浮気調査。
……ただし、目的は問い詰めることではない。
「本当に信頼できる女性なのかを見極めたいの。」
そう祖母は言った。
10話 ネタバレ
同居して60日目——伯母の訪問と温以凡の夢遊病
ある日、突然温以凡(ウェン・イーファン)の職場に伯母が訪ねてきました。
伯母はヒステリックに叫び、周囲の迷惑も考えずに騒ぎ立てます。
高校生の頃、一緒に住んでいたときも同じようなことがありました。
動揺する温以凡でしたが、同僚が間に入ってくれたおかげで、伯母はなんとか帰っていきました。
その夜、桑延(サン・ヤン)は温以凡に声をかけますが返事はありません。
温以凡はぼんやりとソファに座っていましたが、やがてゆっくりと部屋へ戻っていきました。
その様子を見た桑延は、とても心配します。
高校時代の後悔——あの日の一言
翌朝、温以凡は桑延に尋ねました。
「何時に戻ったの?早く寝ちゃったから気づかなかった。」
昨夜の温以凡の様子を思い出し、不思議に思う桑延。
温以凡は钟思乔(ジョン・スーチャオ)に 高校生の頃の後悔 を打ち明けていました。
桑延に酷いことを言ってしまったことです。
当時、二人の恋愛について桑延の両親と温以凡の伯父伯母が学校に呼び出されました。
家に帰ると、桑延から電話がかかってきました。
その時、温以凡は感情的になり——
「もう私には関わらないで!」
と、思わず言ってしまったのです。
桑延は、唯一温以凡に優しくしてくれる存在でした。
それなのに、傷つけてしまいました。
「謝るのは今からでも遅くないよ。」
钟思乔の言葉に、温以凡は深く考えさせられました。
鶏湯と夢遊病の告白
家に帰ると、桑延が温以凡に声をかけました。
「鶏湯(チータン)がある。食べろ。」
それは高校生の頃、伯母に『温以凡にはもったいない』と言われた料理でした。
温以凡は、桑延に夢遊病(むゆうびょう)について話します。
「お父さんが亡くなった後に始まったの。でも、もう治ったと思う。」
「まさか私、歩き回ってる?」
桑延は、ゆっくり頷きました。
そして、少し間を置いてから言います。
「最初に見た時、お前は突然現れて……俺に抱きついてキスした。」
温以凡は 「!?」 と、顔を真っ赤にしました。
どこにキスしたのか尋ねると——
桑延は目の下を指差します。
しかし、温以凡は疑問を抱きました。
「そこだと、身長差があって届かないけど?」
不審そうに桑延を見つめる温以凡。
「それなら再現してみる!」
実際に試してみると、やはり届きません。
背伸びをする温以凡。
その瞬間、桑延はふっと顔を近づけました。
まるで、キスをしそうなほど近くに——。
「!!」
温以凡は慌てて距離を取りました。
(……本当に治ったと言えるのか?)
その夜、桑延は 夢遊病について検索し続けました。
清明節(せいめいせつ)——父の墓参り
4月4日、清明節。
温以凡は亡くなった父のお墓へ行きました。
「心配しないでね。」
そう静かに語りかけます。
その夜、桑延は特別な鶏湯を買ってきました。
「君のための特別な鶏湯だ。」
二人で食べる温かい鶏湯。
温以凡は、自分の夢遊病対策を考え、部屋のドアの前に、ありとあらゆる家具を積み上げました。
——これで絶対に部屋から出られないはずです。
しかし——
その夜、温以凡は再び夢遊病の状態で歩き出してしまいます。
廊下を歩き、再び部屋に戻ろうとしたとき——
桑延にキスを……。
そのまま、桑延の 胸にもたれかかり、眠ってしまいました。
そして、静かに部屋へ戻っていきます。
今度は本当にキスした・・・
桑延『逃げる気か。やられてばかりじゃ気がすまない。これは貸しだ。目がさめたら返してくれ』
11話 ネタバレ
「傷も一緒に飛んでいくように」——桑延の小さな優しさ
高校時代のある日、温以凡(ウェン・イーファン)の腕にできたアザに気づいた桑延(サン・ヤン)。
彼はそっと水色のペンでアザの上に蝶の絵を描きました。
「傷も一緒に飛んでいくように」
そう言いながら、丁寧に描くその姿に、温以凡は静かに微笑みます。
水色の蝶が、痛みを和らげる魔法のように思えました。
ふたりにとって、忘れられない優しい記憶となりました。
同居して77日目——木承允が研修にやって来た
この日、テレビ局に研修生として木承允(ム・チェンユン)がやって来ました。
かつては子役として活躍していた彼。
今は俳優として再起を目指し、研修を受けることに。
そしてその研修期間中、温以凡が彼の指導役を任されることになりました。
夢遊病の告白と、友達へのお願い
仕事終わりに、温以凡は钟思乔(ジョン・スーチャオ)とご飯を食べに行きました。
その席で、温以凡はふと口を開きます。
「今夜、家に泊まってくれない?」
そして、自分が夢遊病であること、夜中に歩き回る可能性があることを打ち明けました。
「怖いから、誰かに見ててほしいの」
钟思乔は、驚きながらも静かにうなずきました。
段嘉許の登場と、不思議な同居空間
10時を過ぎても帰ってこない桑延。
(今日は遅いな…)と思っていると、
なんと彼は 段嘉許(ダン・ジャーシュウ)と一緒に部屋から出てきました。
桑延と段嘉許の様子を、温以凡はニヤニヤしながら観察。
段嘉許はそのまま家に泊まることになり、翌朝は、桑延・温以凡・段嘉許・钟思乔の4人で朝食を囲むという
ちょっと不思議で賑やかな朝 を迎えました。
仕事で宜荷へ——過去の地に再び
その日、温以凡は仕事の取材で宜荷(イーハー)へ向かいました。
宜荷は、彼女がかつて暮らしていた町。
宜荷へは木承允も同行。
さらに、急遽香港への出張が決まり、桑延に電話をかけて近況を伝えます。
その最中、木承允が話しかけてきて、桑延はその声が以前スーパーの前で会った男の声だと聞かされました。
桑延は気になって仕方がありません。
香港からの帰国と、空港の再会
数日後——
香港から帰ってきた温以凡を空港で待っていたのは桑延でした。
驚いた温以凡に、桑延はさらっと言います。
「友達を見送りに来たついでに。」
実はこれ段嘉許が“たまたま”同じ便を取ったという設定でしたが、
その裏では、桑延が温以凡の帰国時間に合わせて、強引に段嘉許のフライトを予約していたのです。
12話 ネタバレ
木承允の歓迎会と、すれ違う想い
木承允(ム・チェンユン)がテレビ局にやってきてから数日後、彼の歓迎会が桑延(サン・ヤン)のバー【残業】で開かれることになりました。
温以凡(ウェン・イーファン)は仕事の都合で少し遅れて店に到着します。
その少し後に桑延も店に現れましたが、ちょうどそのタイミングで、温以凡の隣に木承允がぴたりと隣に立っているのを目にしてしまいます。
無言で視線を逸らした桑延は、そのまま店を出ていってしまいました。
温以凡が気づいた時には、もう彼の姿はありませんでした。
大学時代のつながり——木承允の言葉
温以凡に、木承允は桑延との関係を語ります。
「南蕪大の先輩です。謝恩会のとき、先輩は一人でお酒を10本も飲んでましたよ」
驚く温以凡。
一緒にいた段嘉許(ダン・ジャーシュウ)は、全くお酒を飲んでいなかったそうです。
木承允はどこか懐かしそうに笑います。
外での再会、ぶつかる過去と現在
やがて歓迎会も終盤に差し掛かり、温以凡と木承允は酔いが回って外へ出ました。
ふらふらと歩く二人。
そのとき、外で待っていた桑延にぶつかってしまいます。
温以凡をさっと木承允から引き離す桑延。
木承允は少し驚いた表情で口にしました。
木承允「桑先輩…」
すると桑延は冷たく答えます。
桑延「誰が先輩だ」
木承允「南蕪大で一緒でしたよ」
そう続けた木承允でしたが、桑延は構わず彼を車に乗せ南蕪大の近くまで送り届けました。
酔ったふりの真意と、蘇る高校時代の記憶
実は、木承允は最初から酔っていなかったのです。
それに桑延は気づいていました。
というのも——
自分自身も高校生の頃、同じことをしたからです。
当時、桑延は温以凡の前で 「ジュースと間違えてお酒を飲んじゃった」 と、酔ったふりをして見せました。
本当は、ただ彼女ともう少し一緒にいたくて。
そんな彼の嘘を、温以凡はふと思い出していたのでした。
帰宅と酔っぱらいのやりとり
家に戻った温以凡は、酔いで足元もふらふら。
そんな彼女に桑延は言いました。
「次は飲みすぎるな」
すると温以凡は、口を尖らせながらこう返します。
「謝恩会で10本飲んだ人に言われたくない…」
冗談まじりの反発の裏に、どこか当時の記憶がちらついていたのかもしれません。
静かな夜、言葉のない想い
その夜、桑延はひとりベランダに立ち、過去の記憶に思いを馳せます。
温以凡に振られたあの日。
彼女の「もう私には関わらないで」という言葉。
温以凡もまた、同じ夜にその言葉を思い出していました。
部屋に戻ろうとする桑延にそっと温以凡が抱きつきます。
驚く桑延でしたが、ゆっくりと腕を回し、彼女の背中を優しく抱き返しました。
それ以上、言葉はありませんでした。
温以凡は静かに部屋へ戻っていきました。
夢遊病の“演技”と、朝の嘘
……ただ、あれは夢遊病ではありません。
温以凡は夢遊病のふりをして桑延に近づいたのです。
翌朝、温以凡は少し落ち着かない様子で、
「また昨夜、症状が出たみたい…」 と嘘をつきました。
木承允の突然の訪問——揺らぐ関係
その日の夕方、仕事を終えて帰宅すると、
マンションの前で木承允が待っていました。
「どんなところに住んでるのか見てみたくて」
そう言われた温以凡は戸惑いながらも、
「急すぎるよ」 と断ろうとします。
しかし、木承允はにこやかに返しました。
「でも、もう来ちゃったし。少しだけでも」
そう言うなり、マンションに走って入っていってしまいます。
部屋に戻るとそこにはすでに帰宅していた桑延の姿がありました。
玄関に現れた木承允の姿を見て、桑延は静かにしかし確かにその目を細めました。
空気が、少し張りつめていくのを温以凡は感じていました。
13話 ネタバレ

同居人は木承允? 揺れる部屋の空気
木承允(ム・チェンユン)は、桑延(サン・ヤン)の引っ越しを見越して温以凡(ウェン・イーファン)の部屋を訪れ、
「桑先輩が出て行ったら、僕が同居人になりますから」 と、宣言するように言いました。
そのまま部屋を見て回る木承允。
それを見ていた桑延は、温以凡に小声で尋ねます。
「桑先輩って潔癖じゃないですか。一緒に住むのはきつそう」
すると温以凡は静かに返します。
「私を困らせてるのはあなたよ。それに彼はいい人よ。」
その言葉に、桑延はまんざらでもないような顔をして小さく頷きました。
しばらくして木承允は、部屋を後にしました。
苏浩安の家に祖父襲来!“義理の孫娘”の誤解
その頃、苏浩安(スー・ハオアン)の家には突然、祖父が訪問。
「義理の孫娘に会いに来た」と嬉しそうに言う祖父。
苏浩安は慌てて「すぐに来てくれ!」と钟思乔(ジョン・スーチャオ)に電話をかけます。
しかし鐘思乔は 「行けない」 とあっさり断り、電話を切ってしまいました。
それでも祖父は、「帰ってくるまで待つ」と聞きません。
その場をつなぎながら、苏浩安は気まずい時間を過ごしていましたが、やがて鐘思乔が姿を見せます。
到着するや否や、祖父は苏浩安を小籠包を買いに行かせ、その間に部屋をくまなくチェック。
祖父は鐘思乔のことをまだ元カノの琳(リン)だと思い込んでいる様子。
そして、
「苏浩安は隠し事をしてるな。同棲してるのは嘘だろ。」
一方で鐘思乔は、ふと部屋の変化に気づきました。
以前来たときは足の踏み場もないほど散らかっていたのに、今はまるで誰かが丁寧に掃除をしたかのように、隅々まできれいに整っていました。
桑延の優しさと温以凡の不安
翌朝、いつものように桑延は温かいおかゆを作っていました。
「食べて」とだけ言い、静かに仕事へ出かけていきます。
その姿を見送る温以凡は、自分に言い聞かせるようにつぶやきました。
「朝ご飯を作ってくれることに慣れちゃダメ。
今のうちに、以前の生活に戻すべきかも。
彼がいることに慣れたら
いつかこれも消えてしまうかも……」
職場では、母が突然やって来たり、嘘の不倫話が持ち上がったりと散々な一日。
疲れ果てて帰宅すると、時刻はすでに10時を回っていました。
玄関で待っていた桑延が言います。
「最近よそよそしいぞ」
温以凡は短く答えました。
「疲れてるの。眠りたいだけ」
そのまま無愛想に自分の部屋へ戻っていきました。
—
しかしその夜、温以凡は夢遊病の症状を見せ、ゆっくりと部屋を出て桑延の部屋へ。
寝ている彼のもとに近づくと、桑延が静かに声をかけます。
「お前の部屋じゃないぞ」
その言葉で、温以凡は部屋へ戻っていきました。
—
そのあと桑延は、部屋の中を見渡し、家具の角や棚の位置が危険なことに気づきます。
もし夜中に夢遊病でぶつかったら、怪我をするかもしれない。
受験の知らせと、あの夜の出来事
翌朝、また朝食が用意されていました。
その夜、桑延の妹・桑稚(サン・ジー)が部屋に訪れました。
宜荷大学の合格を報告するためです。
実は以前から、桑延は妹が宜荷大を受験することに反対していました。
その理由は宜荷大が嫌いなだけと桑延は言います。
温以凡がかつて、南蕪大学から宜荷大学へ進路を変更したこと。
そこにはきっと、深い理由があったのです。
—
そしてその夜、温以凡は再び夢遊病の症状を見せました。
彼女は静かに部屋を出て、桑延の部屋の扉を開け、
そっと彼のベッドに入り、そのまま眠ってしまったのです。
コメント