韓国で「国民の妹」と称されるシンガーソングライター、女優のIUさんと、“国民の彼氏”と言われるパク・ボゴムさんがW主演を務める『おつかれさまが』Netflixで配信開始されました。
2025年上半期で最も期待されるドラマとして『おつかれさま』選ばれとても話題となっています。
そんな話題のドラマ『おつかれさま』の1話から最終回まで全16話のネタバレ・あらすじをまとめました。
『おつかれさま』ネタバレ1話~最終話まで
『おつかれさま』ネタバレ1話~16話(最終話)までのネタバレ、あらすじをまとめます。
エピソード | 配信日 |
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1話~4話 | 2025年3月7日(金) |
5話~8話 | 2025年3月14日(金) |
9話~12話 | 2025年3月21日(金) |
13話~16話 | 2025年3月28日(金) |
1話ネタバレ つかの間の春
70歳のエスンが詩に込めた母への想い
物語は、70代になったエスンが老人ホームで詩を書く場面から始まります。
施設の人に「詩というのは心のままを文字にすればいいの」「これを言いたいと思うことを書いてみて」と勧められたエスンが、今最も言いたい言葉。
それは、幼い頃から毎日口にしていた「お母ちゃん」でした。
エスンの母、グァンネは済州島の海女であり、他の海女たちよりも長く海に潜っていました。
幼いエスンは、そんな母を心配しながら見守っていました。
エスンは母と一緒に暮らしていたわけではありません。
エスンは、亡くなった父の家で祖母や養父母、異母兄弟と共に生活。
一方、グァンネは再婚相手のビョンチョルとその連れ子たちと新しい家庭を築いていました。
ある日、エスンは母への思いを詩に綴り、コンクールで2位を獲得します。
しかし、グァンネはその詩を読もうともせず、「家に帰りなさい」と冷たく突き放しました。
傷ついたエスンは「オ家では魚も食べさせてもらえない」「ご飯の時間がつらい」と涙ながらに訴え、一緒に暮らしたいと願います。
それでもグァンネは、「好かれたいなら自分で頑張るのよ」と厳しく言い聞かせるしかありませんでした。
本当はエスンを手放したくない気持ちを胸に秘めていました。
一緒に暮らさない理由は、娘に過酷な海女の仕事をさせたくなかったからです。
優しいエスンなら、きっと自分を助けようと無理をする。
母として、娘に苦労をかけたくないという思いがありました。
その夜、ビョンチョルが「こんな詩を読むと胸が張り裂ける」とエスンの詩を捨てようとします。
しかし、グァンネは慌てて奪い取り、初めてその詩に目を通しました。
そこには、エスンの純粋な母への愛が綴られています。
詩を読みながら涙を流したグァンネは、魚を両手に抱えてオ家へ怒鳴り込みついにエスンを引き取ることを決意しました。
「エスンが大人になったら、真珠のネックレスを買ってくれると言っていた」
その言葉を嬉しそうに語るグァンネでしたが、肺を悪くしてしまい、エスンが10歳のときにこの世を去ります。
1961年7月、グァンネ享年29歳。
母の死後、エスンは遺言に従いオ家へ戻ろうとしますが、ビョンチョルに「義兄弟の面倒を見てくれ」と引き止められました。
生計を支えるため、エスンはキャベツ畑で働くことになります。
そんな彼女を、グァンシクも手伝いました。
ある日、グァンシクはエスンに花の髪留めをプレゼントします。
さらに、魚を売る店先の一角を借りて、エスンが育てたキャベツを売り始めました。
しかし、読書好きなエスンは接客が苦手で、結局、客の対応をするのはグァンシクばかりでした。
そんな中、グァンシクの祖母マクチョンは、店先を貸すことに反対しエスンを追い払おうとします
2話ネタバレ 抜け目ない初恋
エスンとグァンシク、青春の逃避行
1993年3月
菜の花畑が映るテレビを眺めながら、エスンは娘のクムミョンと同じ部屋にイました。
若い頃のエスンにそっくりな娘が、ふと問いかけます。
「パパの初恋の人?」
エスンは軽く笑いながら、「さあね~忘れた」ととぼけました。
しかし、画面に広がる菜の花畑を見つめるうちに、遠い昔の記憶がよみがえっていきます。
1960年代後半
春の陽射しが降り注ぐ菜の花畑を、エスンとグァンシクが並んで歩いていました。
エスンはいつものようにグァンシクのポケットに手を入れながら、楽しそうに歩きます。
「子どもっぽいね」とエスンがからかうと、グァンシクは突然、エスンの鼻にキスをしました。
驚きつつも、エスンは密かに待ち望んでいた瞬間だと気づきます。
14歳の頃からずっと、この時を夢見ていました。
それを知ったグァンシクは、今度はエスンの唇に二度目のキスをします。
エスンもグァンシクのことが好きでしたが、素直になれず「でも、結婚してあげない」と言い放ちます。
キスの余韻に浸ったエスンは、心が弾むように踊りながら帰宅。
しかし、家に着くと、妹の姿が見当たりません。
探し回るうちに、義父のビョンチョルが愛人と共に隠れているのを見つけました。
愛人のお腹には、すでに赤ちゃんが宿っていました。
1967年12月
エスンの叔父ハンムは、彼女に釜山へ行き、住み込みで働くようにと言い渡します。
そして、月給の半分を毎月きっちり送金するよう命じました。
「済州の女に生まれるより、牛に生まれたほうがマシ。お母ちゃんが言ってた」
エスンはため息をつき、呆れながらも涙をこらえます。
やがて、抑えきれずに泣きながらグァンシクの家を訪ね、叔父に家を追い出されたことを伝えました。
1968年2月
エスンは、義父の愛人が着ていた花柄の洋服をまとい、家にあるすべての宝石と母グァンネの遺影を持ち出します。
一方、グァンシクも家にある金目のものを持ち、二人は船に乗り込みました。
エスン18歳、グァンシク19歳。二人の家出が始まります。
釜山に到着すると、南浦堂の宝石店へ向かい、持ち出した宝石を売ろうとします。
しかし、店主は相手にしてくれませんでした。
途方に暮れていたところ、「釜山はおもてなしの街だよ」と声をかけてくれた旅館の奥さん言われ、南浦荘という旅館へ泊まることが出来ました。
そこでは、旅館の妻が「特別な客だから」と言いながら、ダイヤモンド焼酎や料理をふるまってくれました。
エスンとグァンシクはは空腹を満たし、その夜は安堵のうちに眠りにつきます。
翌朝、エスンがまだ寝ている間に、グァンシクは再び宝石店へ向かいました。
エスンが目を覚ます前に戻ろうと思っていましたが、その間に異変が起こります。
部屋のドアの隙間から、一枚の紙が差し込まれました。
そこには、「酒・麺・チヂミ 640ウォン」の請求書が書かれています。
「ただで泊めてくれるんじゃなかったの?」
何かがおかしいと感じたグァンシクは、部屋中を探し回りました。
そして、二人のカバンが消えていることに気づきます。
慌てて旅館の主人たちに尋ねると、「あんたたちは手ぶらで来たんだろう?」としらを切られました。
旅館の妻が、「家出してきた子たちだって、警察に突き出そうか」とつぶやくと、主人は「いや、済州島の親に連絡がいくからな」と言葉を濁します。
なぜ、自分たちが済州島から来たと知っているのか・・・
その違和感が、ますます不安をかき立てました。
旅館を追い出されたエスンとグァンシクは、宿の中へ入っていく一人の女性を見かけます。
この女性に注意をするためにこっそり旅館へ忍び込みました。
その女性の部屋に行き電気を消さないように、お酒を飲まないようにと忠告します。
旅館の店主たちはいつまでも電気が消えない様子を見て、盗みを諦めて眠りにつきます。
深夜、旅館の家族が寝静まると、エスンとグァンシクは物音を立てないようにそっと店主たちが眠る部屋に行き、盗まれたものを探し始めました。
やがて、金庫を見つけそこに自分たちの荷物があることを確信します。
「これを持って逃げよう」
そう思った矢先、エスンは目を疑いました。
寝ている子どもの前髪に、見覚えのある髪留めがついていました。
それは、昔グァンシクがエスンにプレゼントしたもの。
髪留めを取り返そうと手を伸ばした瞬間、子どもが目を覚まし大声を上げます。
その叫び声に驚いた店主たちが飛び起き、逃げましたが格闘の末二人はついに捕まってしまいました。
3話ネタバレ イエスタデイ”彼らの春は…”
警察に捕まったエスンとグァンシク
家出の末に旅館で盗みの疑いをかけられたエスンとグァンシクは、警察に捕まってしまいます。
そこへ迎えに来たのは、グァンシクの母・ゲオクでした。
事情を知ったゲオクは、旅館の妻が「金のカエル」を盗んだことを知り、息子を巻き込んだ相手に怒りを覚えます。
旅館に乗り込み、あえて「金のガマ」と言いながら問い詰めました。
すると、旅館の妻が「ガマじゃなくカエルだから。この泥棒が」と思わず口を滑らせ、墓穴を掘ります。
さらに、旅館の妻が宝石店へ盗品を持ち込んだことで、店の奥さんに怪しまれついに警察へ突き出されました。
こうして、旅館の一件は解決しますが、エスンとグァンシクに待っていたのは、また別の試練でした。
済州島に戻り、引き裂かれる二人
故郷に戻った二人でしたが、エスンは高校を退学処分に、グァンシクは停学処分となってしまいます。
さらに、エスンは家族によって部屋に閉じ込められ、自由を奪われてしまいました。
そんな中、グァンシクはエスンの叔父ハンムの元へ向かい、「エスンと結婚したい」と真剣に申し出ます。
しかし、その話を聞いたエスンが部屋から出てきて、冷たく言い放ちました。
「もっと金持ちでハンサムで、優しい家族がいる人と結婚するの。グァンシクとは結婚しない」
言葉とは裏腹に、彼女の表情にはどこか悲しげな影が宿っていました。
そして、そのまま再び部屋へと戻ってしまいます。
愛のすれ違いと絶望
後日、エスンはサンギルという男と見合いをさせられます。
彼は下品で横柄な性格でしたが、家族の意向に逆らえずエスンは「私は家事をするために生まれてきたんだ」と、運命を嘆きます。
そんなエスンの窮状を聞きつけた海女たちは、グァンシクの家を訪ね彼の母と祖母に抗議しました。
「エスンを罰する権利は誰にもない」と声を上げたのです。
その話を聞いたグァンシクは驚き、家中の魚を持ってエスンの家へ向かいました。
結婚を許してもらおうと、必死に訴えます。
しかし、その頃エスンはお見合い相手のサンギルと共に家へ戻ってきました。
エスンをグァンシクは菜の花畑へ連れ出し、指輪を薬指にはめました。
グァンシクはエスンに「私のためにこの島を出て」と言われてしまいます。
そしてエスンは指輪を放り投げます。
グァンシクが去った後、エスンは放り投げた指輪を必死で探しました。
涙で視界が滲みながらも、懸命に地面をかき分けます。
しかし、指輪は見つかりませんでした。
「18歳の私は、自ら夢を壊してしまった」
胸にぽっかりと穴が空いたような感覚を抱えながら、エスンは号泣しました。
別れと再会、そして永遠の誓い
グァンシクは、深い絶望の中にいました。
エスンから「この島を出て」と告げられ、行き場のない気持ちを抱えながら、ソウル行きの船に乗ります。
一方エスンもまた、大きな決断を迫られていました。
彼女が選んだのは、偉そうな子持ちの30歳の男との結婚。
その理由はただひとつ、「行くところがないから」
あまりにも悲しい理由でした。
やがて、グァンシクの乗る船が港を離れます。
その瞬間、エスンは胸が張り裂けるような感情に突き動かされ、泣きながら港へ駆けつけました。
「グァンシク!」
涙を流しながら名前を叫ぶエスンに気づき、グァンシクは迷わず船の上から海へ飛び込みます。
島のみんなが見守る中、二人はようやく抱き合いました。
エスンとグァンシクの気持ちは結婚へと固まりました。
それから、結婚式の衣装を選びに行ったエスンは、大きな白い帽子を手に取ります。
その姿は、まるで新しい人生の幕開けを告げるようでした。
4話ネタバレ まぶしい夏
苦難の先に見つけた家族の幸せ
グァンシクの母・ゲオクは、男の子を授かるためにお寺で五体投地をさせられていました。
本来なら108回で十分なところ、彼女はなんと3000回も強いられていたのです。
姑からのいじめは過酷で、彼女の心と体を痛めつけました。
その頃、エスンは亡き母・グァンネが暮らしていた家を訪れ荷物の整理をしていました。
カゴを編む音、瓶を置く音、ワラで野菜を擦る音、近づく足音、水の揺れる音……すべてが懐かしく、母の存在を鮮やかに思い出します。
温もりと寂しさが交差し、心の奥底から「お母ちゃん」と呼びたくなりました。
かつて冷たかった義父の妻・ミオクも、今は違いました。
義母からのいじめに苦しんでいたことを知っていた彼女は、「電話してよ」とエスンを気遣います。
二人は辛辣な言葉を交わしながらも、本当のところではお互いを信頼していました。
20代の10年間、エスンは笑顔を絶やさず、小さな台所での日々を過ごしました。
しかし、新たな問題が起こります。
グァンシクの祖母・マクチョンと母・ゲオクが、娘のクムミョンを海女にしようとしていたのです。
それを知ったエスンは激怒し、「娘を海女にはしない!」と声を荒げました。
そんな中、グァンシクは、母と祖母がエスンに小豆を投げつけ、怒鳴りつける姿を目の当たりにします。
「エスンは家と結婚したんじゃない」
そう言い放ったグァンシクは、エスンとクムミョンを連れ、家を出ました。
新しい生活と、試練の連続
エスンとグァンシク、そしてクムミョンは、新しい生活の拠点をトドン里に移します。
裕福ではなかったものの、家族三人で過ごす時間はかけがえのないものでした。
そんなある日、エスンは家賃の支払いが滞っていたにもかかわらず見知らぬ人物「トさん」が3ヶ月分の家賃を肩代わりしていたことを知り、不思議に思います。
後にこの「トさん」が誰かわかります。
一方、グァンシクは漁師として働き始めます。
しかしその雇い主は、かつてエスンがお見合いをした男・サンギルでした。
傲慢な性格は変わらず、グァンシクに対しても執拗ないじめを繰り返します。
怪我をしても帰してもらえず、厳しい労働を強いられていました。
しかし、エスンにはその事実を隠し続けます。
暑い日でも、グァンシクは長袖を欠かしませんでした。
隠していたのは、傷だらけの腕。
怪我を負ってもなお、家族を支えるために耐えていたのです。
エスンは心配しながらも、明るく振る舞い続けました。
角砂糖を手土産に船長の妻のもとを訪れたとき、ようやくグァンシクの苦境を知ります。
「グァンシクが怪我をしても、引き返さなかったのが船長だった」
その言葉に怒りを抑えられなくなったエスンは、お腹に赤ちゃんがいるにもかかわらず、全速力で漁船まで駆けつけました。
「このクソヤロウ!」
叫びながら船に乗り込み、「私の主人はもうあなたのもとで働きません」と啖呵を切り、グァンシクを連れ帰ります。
船長は悪態をつき続け、さらに「エスンと結婚しなくてよかった」とまで言い放ちました。
その瞬間、グァンシクが怒りを爆発させようとしましたが、それより早くエスンが船長のもとへ駆け寄り、足を蹴り飛ばしました。
こうして、グァンシクは仕事を辞めました。
1994年1月、娘クムミョンの葛藤
時は流れ、クムミョンは結婚を前提にヨンボムという男性と交際を始めます。
しかし彼の母と食事中「嫁は家庭を守るもの」という考えの持ち主で、クムミョンが仕事を続けたいと言うと、冷ややかに笑いました。
その苛立ちを、クムミョンは母エスンにぶつけてしまいます。
「うちが貧乏だから……!」
思わず口にした言葉が、母エスンを深く傷つけました。
そして同時に、その言葉は棘となり、クムミョン自身の胸にも突き刺さります。
しかし、エスンは穏やかに微笑みながら言いました。
「お母さんの真似はしないで。でもね~、それなりに幸せだったのよ。私の人生も輝いてた。美しい思い出が、たくさんあるの」
その表情には、長い年月を経て得た穏やかさと、確かな幸福がにじんでいました。
やがて、エスンとグァンシクは手を繋ぎながら歩くようになりました。
エスンはいつも娘に言っていました。
「パパに苦労をかけて、申し訳ない」
けれど、それは決して後悔ではなく、愛を込めた言葉だったのです。
5話ネタバレ 真夏の夜の大漁船
家族を守るために、共に歩む道
サンギルの漁船を辞めたグァンシクは、次の仕事が見つからず落ち込んでいました。
これまで一度も働くことを休んだことがなく、何もできない日々に戸惑いを感じています。
そんな彼に、エスンは優しく微笑みながら言いました。
「気長に行こうよ」
エスンの穏やかな言葉に励まされながらも、グァンシクは焦りを隠せませんでした。
9歳の頃から働き続けてきた彼にとって、何もしない時間はむしろ不安を募らせるものでした。
やがて、とうとう家のお米が底をついてしまいます。
グァンシクの母は、亡くなった元夫の実家へ助けを求める決意をしました。
しかし、いざ祖母を目の前にするとただ涙がこぼれるばかりで、「お金を貸してほしい」と言い出せません。
その夜、エスンの祖母・チュノクが訪ねてきました。
そして、貯金を差し出しながら静かに言います。
「船を買いなさい」
チュノクは、かつて義母から
「エスンが助けを求めに来るようなことがあれば、それは本当に困っている時だから、力になってあげてほしい」
と言われていました。
孫夫婦が幸せになることが、彼女にとっても何よりの願いだったのです。
エスンとグァンシクは、そのお金で船を購入しました。
新たな希望と新しい命
船を手に入れたことで、村全体が祝福ムードに包まれます。
お祝いの宴が開かれ、みんなが笑顔で賑わいました。
しかし、その最中、エスンは急にはしゃぎすぎたのか、突然破水してしまいます。
急いで病院へ向かい、そして 1974年8月新しい命が誕生しました。
エスンとグァンシクの家族に、待望の男の子 ドンミョン が生まれたのです。
グァンシクは、稼ぎが安定してきたことで、エスンには内緒で家を購入しました。
それは、エスンの母・グァンネが生前住んでいた家。
エスンが6歳の頃から、ひとりで通っていた思い出の場所でした。
エスンが新しい家に足を踏み入れた瞬間、懐かしい記憶が蘇ります。
母の面影を感じながら、静かに涙を流しました。
迷信を乗り越え、家族のために
1978年7月
昔から、「女が船に乗るのは縁起が悪い」と言われていました。
龍王様の怒りに触れれば、船が転覆し、帰ってこれなくなると信じられていたのです。
そのため、エスンはこれまで一度もグァンシクの船に乗ることはありませんでした。
しかし、グァンシクはそんな迷信を信じてはいませんでした。
「僕にとっての神は、この家族なんだ。君たちがいれば、嵐になっても戻れる。死んだりしない。必ず帰ってくる。家族のもとへ——」
力強くそう語る彼の言葉に、エスンはそっと目を伏せます。
すると、娘のクムミョンが船に乗ろうとしました。エ
スンは思わず、彼女の腕を掴んで止めようとします。しかし、ふと立ち止まりました。
「女が船に乗ると縁起が悪い」
その迷信に、自分自身が縛られていたことに気づきます。
クムミョンには、そんな古い言い伝えに縛られず、自分の人生を生きてほしい——。
その思いから、エスンは静かに微笑み、娘の手を握りました。
そしてエスンもグァンシクの船に乗ることにしました。
母と娘、そして家族全員で船に乗り込む姿は、新しい時代の幕開けを象徴しているようでした。
6話ネタバレ 人は生きてゆける
突然の悲劇と、残された家族の痛み
1978年8月——嵐の夜。
激しい雨風が吹き荒れる中、クムミョンの友達が慌てた様子で家に駆け込んできました。
「クムミョンが大変!」
その言葉を聞いた瞬間、エスンは胸がざわめきました。
娘に何かあったのか——不安に駆られながら、息子たちを家に残したまま外へ飛び出します。
直後、長男のウンミョンもエスンの後を追い、家を出てしまいました。
幸いにも、クムミョンは車とぶつかったものの大きな怪我はなく、そのまま家へ帰ることができました。
しかし、安心したのも束の間——家の中には、残してきたはずの息子たちの姿がどこにもありませんでした。
どしゃ降りの雨の中、必死の捜索が始まります。
やがて、海女さんたちによってウンミョンが発見されました。
しかし、次男のドンミョンはどこにもいません——。
そして、最悪の知らせが届きました。
ドンミョンは、帰らぬ人となったのです。
一瞬にして、幸福だった日々が崩れ去りました。
エスンは母グァンネを海で亡くし、そして今、最愛の息子までも海に奪われてしまいました。
深い悲しみと、それぞれの痛み
嵐の夜を境に、家族の心には深い影が落ちていきました。
ウンミョンは、それ以来一言も言葉を発しなくなりました。
クムミョンもまた、心に重いものを抱え込んでいました。
テストで100点を取っても家族には話さず、学校の育成会費を支払う必要があることも誰にも打ち明けようとしませんでした。
二人とも、ドンミョンが亡くなったのは自分のせいだとずっと胸に秘めていたのです。
エスンもまた、深く自分を責めました。
「子どもたちに、防波堤で立って待っていれば、パパは帰ってくると教えなければ——ドンミョンは亡くならなかったのに……」
あまりにも悲しすぎる後悔が、彼女を前へ進ませることを拒みます。
支えられて、生きていく
深い悲しみの中で、エスンは前を向くことができずにいました。
しかし、そんな彼女を支えたのは、村の人々でした。
「これを食べて」
「しっかりしないとね」
誰かが野菜を持ってきてくれました。
別の誰かが、お肉を分けてくれました。
村の人々が少しずつ手を差し伸べてくれたことで、エスンはふと気づきます。
自分は、一人じゃない。
大きな悲しみを抱えながらも、彼女はゆっくりと前を向こうとし始めていました。
7話 ネタバレ 実りの秋
女性組合長の誕生と、家族それぞれの選択
1987年9月
オリンピックの聖火ランナーが、海女たちの露店のある通りを通ることになりました。
それに伴い、済州島の景観を整備するという名目で、行政が「改善計画」を進めることを決定。
これに反発した海女組合のメンバーたちは、抗議の声を上げます。
その一方で、サンギルは「改善計画に協力しろ!」と騒ぎ立て、組合員たちに圧力をかけていました。
そんな混乱の中、ゆっくりとエスンが現れました。
何も言わず、その場で大の字になり、地面に寝転んで静かに抗議を始めます。
この行動に、海女たちはどっと笑いました。
「どうやったらエスンが組合長になれる?」
エスンをリーダーにすべく、みんなが本気で考え始めます。
エスン VS サンギル、組合長選挙
組合長選挙が迫る中、サンギルは不正に手を染めます。
組合員たちに食事を振る舞い、裏で「俺に投票しろ」と圧力をかけ始めました。
その夜、サンギルは町の不動産屋の女性と二人きりで酒を飲み、親密な雰囲気を醸し出していました。
しかし、エスンと海女たちは、その場を目撃。
「何やってんの?」
呆れ顔のエスンが詰め寄ると、サンギルは慌てて言い訳を並べ立てます。
それでも、結果は明白でした。
選挙の結果、エスンが圧倒的な支持を得て、初の女性組合長 に就任。
サンギルの野望は打ち砕かれました。
ウンミョンの商魂たくましい学生生活
エスンは組合長になったばかりのある日、長男ウンミョンに呼ばれました。
「役員会があるから、学校へ来てほしい」
息子に頼まれ、学校へ向かったエスン。
しかし、そこでは担任の先生が険しい顔で待っていました。
先生の怒声に、エスンは驚きます。
実は、ウンミョンは学校でさまざまな「ビジネス」を展開していました。
彼が考えたのは、「希望大学の頭文字を持っていると合格する」というおまじない。
しかし、そのために 先生たちの車のエンブレムを剥がし、それを売っていた のです。
さすがに母としては頭を抱えるしかありませんでした。
クムミョンのソウルでの奮闘
その頃、姉のクムミョンはソウルの大学に通いながら、一人暮らしをしていました。
アルバイトで学費と生活費を稼ぎつつ、勉強にも励む日々。
1987年12月16日
エスンは、お金持ちの娘・ジェニーの家庭教師をしていました。
当時、家庭教師は違法。
しかし、それでも家計を支えるため、エスンはジェニーの勉強を見ていました。
その頃、父のグァンシクは娘の大学の前で、ひたすらクムミョンが出てくるのを待っていました。
同じように、エスンの軍人の恋人も姿を現し、クムミョンを待っていました。
そんな中、ジェニーの母がある提案を持ちかけてきます。
「クムミョンさん、うちの娘の代わりに大学を受験してくれない?」
すでに、クムミョンの写真を使った偽の受験票も作られていました。
「トップ3の大学に受かったら37坪、他の大学でも27坪のアパートをあげるわ」
破格の条件。
しかし、クムミョンは即座に断りました。
「カンニングするくらいなら、ビリでいい」
彼女は幼い頃から、「10ウォン硬貨が落ちていても拾ってはいけない」と教えられて育ちました。
両親は、どんなに苦しくても 正しく生きること を大切にしていたのです。
ジェニーの家を後にしようとしたその時、管理室の職員に腕を掴まれました。
「盗んだダイヤの指輪を返しなさい!」
思わぬ疑いをかけられ、クムミョンは困惑するのでした。
8話 変わるのは月の形 心は老いぬ
濡れ衣と親子の絆、そして新たな夢へ
ダイヤの指輪の濡れ衣
クムミョンは「ダイヤの指輪を盗んだ」という濡れ衣を着せられ、警察へ連れて行かれました。
警察署では、身体測定をするように命じられます。
しかし、クムミョンは強く抗議しました。
「私は盗んでいません!」
その頃、金持ちの家の家政婦は、宝石箱の中にダイヤの指輪を見つけていました。
しかし、金持ちの女性は娘ジェニーにこう言い聞かせていました。
「受験の替え玉を探していたなんて噂が流れたら面倒だろう?だから、泥棒に仕立てて通報したのさ」
その会話を、家政婦はじっと聞いていました。そして、こっそり宝石箱から指輪を取り出し、テーブルの下へと転がします。
「おや、こんなところに……」
何食わぬ顔でテーブルの下からダイヤの指輪を拾い上げ、金持ちの女性に見せました。
「指輪、ありましたよ」
そう言って、家政婦は毅然とした態度で言い放ちます。
「警察に電話して、誤解だったと説明してください。さもないと、この指輪を外へ投げ捨てます」
女性は観念し、警察へ連絡。クムミョンは無実となり、釈放されました。
父と娘の再会
警察を出たクムミョンは、実家に電話をかけました。
そこで母エスンから、父グァンシクがソウルへ来ていることを知らされます。
「お父さんに会ったら、怒らないで優しくしてあげてね」
母の言葉が、胸の奥に響きました。
父はずっと、バス停でクムミョンを待っていました。
そして、ようやく顔を合わせ、一緒に食事をすることに。
しかし、素直になれないクムミョン。
「ごめんね」と伝えたかったのに、いざ父を目の前にすると、どうしても棘のある言葉しか出てきません。
それでも、父はいつもと変わらず、ただ優しく娘を見守ります。
料理の中からイカを抜き取り、クムミョンの皿に置きました。
それは幼い頃と同じ仕草。
昔から、イカが苦手なクムミョンのためにいつもこうしてくれた——。
父の愛情を噛み締めながらも、最後まで素直になれないままクムミョンは別れを迎えます。
帰りのバスに乗る父の後ろ姿を見つめながら、クムミョンは申し訳ない気持ちでいっぱいになっていました。
エスンの詩と新たな挑戦
1988年3月、第28回ハルラチュンサ祭。
エスンは露天で ポンテギ(蚕のさなぎ) と麺を売っていました。
その場所は、1967年3月、高校生だったエスンが詩を書いていた思い出の場所 でもありました。
店番をしながら、ふと落ちていた原稿用紙を拾い、言葉を綴り始めます。
その様子を見ていた海女仲間の一人が、「この詩、応募してみたら?」と勧めました。
エスンはためらいましたが、彼女たちはこっそり トドン女子校に詩を提出。
そして結果は——
エスンの詩が優勝。
しかし、提出された詩には 学年やクラスの記載がなかった ため、高校では大騒ぎに。
誰が書いたのかと話題になりました。
そんなエスンと海女たちは、3人で露店を構える ことに決めます。
夢を娘へ託して
エスンとグァンシクは 家を売り、その資金をクムミョンの留学費に充てる ことを決断しました。
そして、クムミョンは 日本へ留学 することに。
エスンは、自分の叶えられなかった夢を娘に託しました。
「私の人生も輝いていた。でも、あなたの未来は、もっと輝いてほしい」
母の想いを胸に、クムミョンは新たな地へと旅立ちました。
9話
『おつかれさま』最終回結末予想
「おつかれさま」のドラマは、家族や恋愛、困難を乗り越える過程を通じて絆を描いた感動的な物語ですね。
このようなテーマのドラマでは、多くの場合、最終回は主人公たちが過去の傷や葛藤を乗り越え、明るい未来を迎える形になることが期待されます。
私の考察としては、エスンとグァンシクは長い年月を共にする中で、それぞれの人生を振り返りながら最後には平穏と幸福を迎えるのではないかと思います。
娘クムミョンとの関係も、母のエスンの愛と犠牲を知ることで深まるのではないでしょうか。
例えば、最終回ではエスンの詩が再び重要な役割を果たし、それが家族の絆を象徴するものとして提示されるかもしれません。
エスンとグァンシクの老後を静かな日常の中で描きつつ、彼らの過去の努力や愛が新しい世代に受け継がれていく展開を想像します。
また、エスンの母グァンネの影響も最後に再び示されるのではないかと思います。
グァンネがエスンに教えた価値観が、エスン自身の人生を支えただけでなく、次の世代にも何か重要な教訓を与える形で物語を締めくくる可能性があります。
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