キングオブコント2025のファイナリストに選ばれたお笑いコンビ「元祖いちごちゃん」。
SNSでは「気持ち悪い」「怖いのに笑ってしまう」といったコメントが相次ぎ、その独特すぎる芸風が注目を集めています。
過去に『おもしろ荘』やライブイベント「バチェラーナイト」などで話題を呼んだ2人は、地下ライブを中心に活動してきた実力派。
派手なギャグや勢いではなく、“違和感の中に笑いを生む”という異色のスタイルで勝ち上がってきました。
本記事では、元祖いちごちゃんが「気持ち悪い」と言われる理由やネタの魅力、そしてキングオブコント2025での注目ポイントを詳しく解説します。
- 元祖いちごちゃんのプロフィールと経歴
- 「気持ち悪い」と言われる理由
- 奇妙でクセになるネタの魅力
- SNSでの反応とファンの評価
- キングオブコント2025での注目ポイント
元祖いちごちゃんとは?プロフィールと経歴
元祖いちごちゃんは、ハイパーペロちゃん(本名非公開)と植村侑史(うえむら ゆうじ)による男女コンビ。所属事務所はK-PROで、中野・新宿のライブハウスや劇場を中心に活動しています。
- 結成時期:2020年代前半(※K-PRO所属時期より推定)
- 主な出演歴:『おもしろ荘2023』『バチェラーナイト2022』『地下ライブK-PRO』『スタミナパンライブ』など
- 芸風:会話劇のようなリアルさと、狂気を孕んだ演技の融合
ライブファンの間では「見るたびに緊張感がある」「不気味なのに癖になる」と語られ、芸人仲間からの支持も厚いコンビです。派手なバズを狙うタイプではなく、静かに観客の感情を揺さぶる“劇場向きの芸人”といえます。
元祖いちごちゃんはなぜ気持ち悪い?
SNSでは「気持ち悪い」という言葉が頻繁に使われますが、それは批判というより“表現の的確さ”としての言葉です。
過去にはX上には次のような反応が見られます。
元祖いちごちゃんがこれまた気持ち悪い感じのネタでいい
— 雪白珀斗 (@hakutoyukishiro) January 1, 2023
僕はこう言う変なネタがやっぱり好き
イルカの気持ちの部分がこの視点でイルカになりきるかと良かった
新年一発目はキャモンライブと
— 🍓元祖いちごちゃんの植村🍓 (@oredatttebayooo) January 4, 2023
なんとも元祖いちごちゃんらしい
スタートをきりました!
4日ぶりにハイペロと再会
第一声が「植村さんのアンチ多いですね😂」でした。なぜか凄く喜んでいた
お前もツイッターに気持ち悪いって
沢山書かれてるぞと返し
地獄の会話で2023年の幕開け🍓
エゴサしてる顔↓ pic.twitter.com/lR4E3cxXFf
元祖いちごちゃん気持ち悪いけどなんかよい、、!
— youhua (@youhua1029) December 31, 2022
こうした感情の揺れこそ、元祖いちごちゃんが放つ“異様な魅力”の証拠です。
では、なぜそう感じるのでしょうか?
H理由①:演技のリアルさと間の「生々しさ」
ハイパーペロちゃんの間の取り方、声のトーン、目線の動かし方には独特のリズムがあります。
まるで芝居のような緻密さで、観客が「作り物ではない」と錯覚するほど。
ネタ中の“長い沈黙”や“ゆっくりした間”が異様な緊張感を生み出し、通常のコントにはない“生々しさ”を観客に与えます。
理由②:題材が日常に潜む不安や狂気
元祖いちごちゃんのネタには、派手な設定やツッコミではなく「なんとなく怖い」「妙に引っかかる」状況が多く登場します。
「治療した鳩を帰す」「顔を異常に近づけて会話する」など、一見シュールで笑えるが、よく考えると不穏なテーマ。
観客が“理解不能な不安”を覚える構成が特徴です。
理由③:見る人の“感情を操作する”構成
笑い→静寂→緊張→笑い、という感情の波を緻密に作るのが巧みです。
いわば「ホラー映画の文法で作られたコント」。怖さを利用して笑いを引き立てる構成力が、他の芸人にはない強みといえます。
奇妙でクセになるネタの魅力を徹底解説
元祖いちごちゃんの“気持ち悪さ”は、見れば見るほど中毒性を持ちます。単に不快ではなく、「気持ち悪いのに美しい」とすら感じる瞬間があるのです。
芸術的ともいえる「不安定のバランス」
元祖いちごちゃんのコントには、笑い・恐怖・哀しさが同居しています。
たとえば、静かに進む会話の裏に漂う不穏な空気。
観客は「笑っていいのか?」「どう受け止めればいいのか?」と戸惑いながらも、いつの間にか引き込まれてしまう。
この“揺さぶり方”は、演劇的な表現に通じるものがあります。
地下ライブで培った完成度の高さ
中野・新宿・高円寺などの小劇場で経験を積んだ元祖いちごちゃんは、“観客と空気を共有する力”が圧倒的です。
ライブシーンでは、観客の反応を微妙に読み取りながら間を調整し、笑いと緊張の境界を操ることで知られています。
この「空気を操る力」こそ、テレビではまだ十分に伝わっていない最大の武器です。「気持ち悪い」は最高の褒め言葉
元祖いちごちゃんのファンの間では、「気持ち悪い=作品の完成度が高い」という共通認識があります。
怖さや不快さを感じさせつつ、そこに“美学”がある。観る人を安心させないことで、逆に笑いのカタルシスを生む。
元祖いちごちゃんの「気持ち悪さ」は、計算された芸術的な手法なのです。
キングオブコント2025での注目ポイント
今年のキングオブコントは、演技力・構成力・独創性を重視する傾向があります。その中で、元祖いちごちゃんの存在は異色ですが、決して場違いではありません。
- 「気持ち悪い」をテレビでどう表現するか
→ 地上波では過激表現が制限される中、どこまで元祖いちごちゃんの“世界観”を保てるかが見どころです。 - 「笑いより先に感情を動かす」コント
→ 審査員が“新しいタイプの笑い”として評価する可能性も高いです。 - SNS時代に刺さるコント
→ 「#元祖いちごちゃん怖い」「#クセになる」といったタグで拡散されやすく、話題性も十分。
元祖いちごちゃんが舞台でどこまで“気持ち悪さ”を出し切れるか、それが今大会最大の注目点と言えるでしょう。
まとめ
元祖いちごちゃんが「気持ち悪い」と言われるのは、決してネガティブな意味ではありません。
それは、リアルで、人間くさく、目を離せないほど完成された表現だからこそ。
元祖いちごちゃんのコントには、笑いだけでなく“感情の動揺”を楽しませる力があります。
怖いのに笑える。静かなのに騒がしい。
そんな“相反する感情”を同時に味わえるのが元祖いちごちゃんの真骨頂です。
キングオブコント2025では、元祖いちごちゃんが持つ「気持ち悪さ=独自の芸術性」がどのように評価されるのか――。
“笑いの限界を少し越えた先にある面白さ”を見せてくれることに期待が高まります。
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